デジタル遺品

デジタル遺品とはどんなもので、現代では知っておく必要があります。

遺族が困らないため

デジタル遺品というのは、文字通りデジタルの世界に残ってしまう遺品のことで、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器に残された電子データやアカウントのことを指すのですが、形がなく目に見えるものではないので、とかく軽視されがちです。



自分が死んでしまったのだから、誰も困らないだろうと思ったら大間違いで、実はデジタル遺品によって残された遺族が苦しむような状況になることがあります。


例えば、自分で残された遺族に内緒にしておきたいことだけであればともかく、残された遺族が知りたくなかったことなど、意外にデジタル遺品によって苦しむ遺族は多いのです。


よくあるのが、亡くなった人のデジタル機器を調べてみたら、その中のデータに不倫相手や愛人とのメールのやり取りが残っていたなど、お互いに苦しんでしまうような情報が思いのほか多くあるんです。


ですので、誰にも見られたくない情報やデータの管理は慎重に行ったほうがいいですし、不倫を肯定するわけではありませんが、これまでそんなことすら思いもしなかった遺族に、亡くなった後で衝撃を与えてしまうのは、それこそひどい仕打ちとなります。


ですので、まずは自分の持っているデジタル情報をしっかりと細分化し、見られてはならないものなどであれば、しっかりと暗号化やパスワードなどで保護しておいたほうがいいでしょう。


やましいことを隠せということではなく、残された人へのささやかな気遣いをしておいたほうがいいということです。


立つ鳥、跡を濁さずです。