「デジタル遺品」に関するトラブルの相談が相次いでいるようで、国民生活センターが、注意を呼びかけています。
亡くなった人が生前に契約していたサブスクリプションサービスや、ネット上に保有していた資産などのいわゆる「デジタル遺品」について、国民生活センターが、契約内容の確認や解約手続きをめぐったトラブルが相次いでいると注意を呼びかけており、そのトラブルの事例として、遺族が亡くなった親族のスマートフォンのロックを解除できず、ネット銀行の契約先を確認できなかったケースや、生前に利用していたサブスクリプションサービスのパスワードが分からず、解約できないケースなどがあったのだそうです。
こうしたトラブルについて、国民生活センターは「スマホを持っている消費者の方が増えていると思いますので、オンラインで契約したサービスを残したまま亡くなってしまうということが増えていくかと思われます」とし、遺された人たちが困らないよう、ネット上の資産やサービスのIDやパスワードを日頃から整理しておくなどし「残された家族がトラブルにあわないように今からできる「デジタル終活」を心がけてほしい」としています。
また、スマホの事業者によっては、アカウントを持つ人が亡くなった場合、事前にその情報に誰がアクセスできるようにするのかを設定できるサービスもあるそうで、事前に設定しておくことで、故人のアカウントにアクセスでき、デジタル遺品を確認しやすくなるということです。