デジタル遺品

デジタル遺品とはどんなもので、現代では知っておく必要があります。

遺族が困らないため

デジタル遺品というのは、文字通りデジタルの世界に残ってしまう遺品のことで、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器に残された電子データやアカウントのことを指すのですが、形がなく目に見えるものではないので、とかく軽視されがちです。



自分が死んでしまったのだから、誰も困らないだろうと思ったら大間違いで、実はデジタル遺品によって残された遺族が苦しむような状況になることがあります。


例えば、自分で残された遺族に内緒にしておきたいことだけであればともかく、残された遺族が知りたくなかったことなど、意外にデジタル遺品によって苦しむ遺族は多いのです。


よくあるのが、亡くなった人のデジタル機器を調べてみたら、その中のデータに不倫相手や愛人とのメールのやり取りが残っていたなど、お互いに苦しんでしまうような情報が思いのほか多くあるんです。


ですので、誰にも見られたくない情報やデータの管理は慎重に行ったほうがいいですし、不倫を肯定するわけではありませんが、これまでそんなことすら思いもしなかった遺族に、亡くなった後で衝撃を与えてしまうのは、それこそひどい仕打ちとなります。


ですので、まずは自分の持っているデジタル情報をしっかりと細分化し、見られてはならないものなどであれば、しっかりと暗号化やパスワードなどで保護しておいたほうがいいでしょう。


やましいことを隠せということではなく、残された人へのささやかな気遣いをしておいたほうがいいということです。


立つ鳥、跡を濁さずです。

第1回 デジタル遺品セミナー&データ復旧見学会

デジタルデータソリューション株式会社、一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシー、日本デジタル終活協会の3社は合同で「第1回 デジタル遺品セミナー&データ復旧見学会」を開催したようです。


今回の「第1回 デジタル遺品セミナー&データ復旧見学会」は、「デジタル遺品」の正しい取り扱い方の調査・ノウハウの発信を行う「一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシー」と「デジタル遺品」の概念の啓蒙・普及活動を行う「日本デジタル終活協会」との3社合同で開催され、当日はルクシーの代表理事である古田氏より「デジタル遺品」の問題点や「デジタル遺品」の時間経過ごとに注意すべきポイント・発生し得る問題などが説明され、日本デジタル終活協会の伊勢田理事からは主に「デジタル遺品のスムーズな相続方法」について、オンラインデータ・オフラインデータなど、遺品のパターン別に紹介、具体的に発生し得る遺族対応に具体的な事例を交えながらの説明があったようです。


そして、最後に「デジタル遺品」の復旧現場であるデータ復旧ラボを実際に見学できたようで、今後もデジタル遺品の普及に向けて、第2回・第3回の開催が予定されているようです。


近年、故人のスマートフォンやインターネット上に残された「デジタル遺品」に関する依頼が急増しているのだそうですが、具体的に「デジタル遺品」の基本的な知識を知らないまま依頼されるケースも多いようで、複雑で新たな領域だからこそ正しい情報を伝えていく必要があると考えられているようです。


まだまだ広く認知されていない分野ですので、今後も広く認知されるように頑張って欲しいものですね。

デジタル遺品巡るドラマ「dele」

死後に不都合なデジタル記録をすべて抹消する仕事を請け負うという、坂上圭司と真柴祐太郎の姿が描かれるドラマ「dele」が、7月よりテレビ朝日系にて放送されるのだそうです。


このドラマ「dele」は、死者が残したデジタル遺品にスポットを当てる作品となっているのだそうで、これまでもなにかと話題になっていたデジタル遺品ですが、とうとうドラマになるようなところまで認知され始めてきましたね。


主演の山田孝之さんは、デジタル遺品を題材にするということと共演するのが菅田将暉さんということで、このオファーを受けたようで、「誰もが気にかけているデジタル遺品ですが、現在その解決策があるとするならば、“信頼できる人間に頼む”という、実にアナログな方法くらいしか思い浮かびません。しかしその現実を知らせることは、とても意義のあることだと考えます。」とコメントされています。


山田孝之さん、菅田将暉さん、ともに異色かつ、雰囲気のある役者さんですので、どのようなドラマが展開されるのか、とても楽しみですね。